【カメラ遍歴を振り返る】富士フィルム『X-T30』を購入 サブ? それともメイン?

【カメラ遍歴を振り返る】富士フィルム『X-T30』を購入 サブ? それともメイン?

こんにちは! 編集者にゃおきです。

ここまで3回に渡って私自身のカメラ遍歴を振り返ってきましたが、今回は現在の話。2017年にベタ惚れした愛機Olympus『OM-D EM-1 MarkⅡ』がメイン機であることは変わりませんが、数年ぶりに“サブカメラ”というものを購入しました。

過去記事はこちら↓↓↓

カメラとの出合いは、仕事からでした。
ど定番Canonを売却して、まさかのOlympusに移行したお話
カメラ本体よりもストロボ機材にはまる

ずっと気になっていた富士フィルム

 なぜ急に富士フィルムかというと、やはりOlympusの色味に少なからず不満があったことが挙げられます。『EM-1 MarkⅡ』は、条件のいい日に景色を撮る分には申し分ないキレと解像があります。しかし、ちょっと条件が悪くなったとき、特に暗所で撮影する際にどうしても、人肌が青っぽく出てしまいます。

 レタッチ技術を磨いて対応する方法もあるとは思いますが、個人的に“撮って出し”にこだわりたい気持ちがありました。きれいな写真を撮りたいのはもちろんですが、その場で判断し、構図や露出を決定し、失敗も成功も楽しむというカメラ本来の楽しみ方をしたい…と思うのです。(仕事で撮影がメインなら、話は全く変わりますが、やっぱり趣味だから楽しみたいですよね)

 そう考えていろいろ情報を集めていると、富士フィルムというメーカーに行き着いたわけです。さまざまな方のブログを読ませていただきましたが、富士フィルムを使っている方はとにかく愛が深く見えました。以前から、富士フィルムの発色の良さは噂に聞いていましたが、ブログに掲載されている作例も見事なものが多く、気になってたまらなくなりました。これが2019年12月ごろのことです。ものすごく最近ですね(笑)

 Olympusをすぐに売りたくはないけど、富士フィルムはぜひ使ってみたい……。そうだ! サブカメラということで購入しよう。久しぶりに浅~いカメラ沼が目の前に広がっていました(笑)

新しいモデルか、安い旧モデルか…それが問題だ

 もはや「富士フィルムのカメラを買う」は決定事項で、どのカメラを買うかが問題でした。サブカメラとして使い、富士フィルムの発色をとりあえず試すだけなら、例えば『X-T1』とか、『X-T20』とか、『X-pro1』といった古めのカメラでもいいかな? とまず考えました。

 そういったカメラなら、5万円以下でボディが買えますし、単焦点のレンズを1本と合わせて買っても10万円かからずに済みます。ウェブ上で、作例を検索してみてもキレイなものが多くあり、富士フィルムの良さを味わう入門機としてはありでは? という感じだったのです。

 でも、カメラは年代を追うごとにえげつない進化を続けているもの。特に新しいセンサーは確実にきれいになっていますからね。どうせ10万円くらいかかるなら、もうちょっと足して新しい機種がいいのでは? とも考えました。

 そこで候補に挙がってきたのは、『X-pro2』です。2016年に発売された機種で、2430万画素のミラーレス一眼のフラッグシップ機という位置づけのカメラです。最新機種の『X-pro3』が発売されたタイミングでしたので、少し価格も下がるかな? という状況でしたので、最後まで購入を悩んだカメラのひとつでした。

 しかも、『X-pro2』はレンジファインダー型というやつで、いかにもカメラ!という佇まい。こういうカメラを持って街を歩いてみたいな…と思わせるなんとも雰囲気のいいカメラでした。量販店に足を運び、実機を何度も試させてもらいましたが、独特な操作感が慣れてくるととても楽しくなります。

 ボディが決まってくると、次に考えたのはレンズはどうするか?という問題です。

基本のフルサイズ換算50mmの単焦点レンズに決定 でも富士フィルムには2つの選択肢が……

 レンズについては、早い段階で2択に絞ることができました。まずはカメラの基本といわれる“50mm”の単焦点にしようと決めていたからです。今回購入するつもりの富士フィルムXシリーズはAPS-C機ですので、“35mm”のものがフルサイズ換算での50mmに相当します。

 ところがここで1つの問題が…。富士フィルムXシリーズの35mmは2種類あったのです。(そういえば、最近さらに廉価な35mmが発表されましたね)『XF35mm F1.4R』と『XF35mm F2 R WR』という2つのレンズがあり、これも情報収集をすると、どちらも甲乙つけがたいレンズであることがわかりました。

 『XF35mm F1.4R』は2012年の発売ですが、多くの富士フィルム愛好家たちが、“神レンズ”と称する名玉。たしかに作例を見ると、ボケがものすごくきれいで、なんともやわらかい雰囲気で、イイ感じに撮れそうなレンズでした。欠点はAFの遅さ(駆動音もするらしい)や防塵防水でないことを挙げる人が多かったですね。

 一方、『XF35mm F2 R WR』は2015年の発売でF1.4のものより新しく、防塵防水高速AFが特長のコンパクトなレンズでした。描写もキレがよくて、F1.4よりもこちらを評価する声もありました。たしかに持ち歩くうえで小ささは正義。描写よりも十分で、F1.4よりも中古で15000円ほど安いというのはけっこうな魅力でした。

 正直この2択にもかなり迷いました。ものの見事に一長一短のあるレンズ同士でしたので、ちょっと高くてもいいから、両方のいいとこ取りをしたレンズはないものか…などと考えましたが、ないんですよね(笑)

 この時点で2019年12月下旬ごろ。どの組み合わせで初の富士フィルムカメラを購入しようか、ひたすらに考えていましたね。まあ、そんな時期もけっこう楽しかったりするのですが(笑)

キャッシュバックとPayPayモールが購入を後押ししてくれた

 だいぶ前置きが長くなってきましたね(笑)すいません、そろそろ買いますっよ(;^_^A

 実はのんびり長々と考えていたのは理由があって、それは2月にボーナスが出るためでした。というのも、この不況なんでボーナスの金額自体で買うカメラを決めるべきかな? と考えていたのです。(24回の無金利分割払いで高い機種なんてこともちょっと考えましたが…)

 しかし、ここで大事なことに気づきました。富士フィルムがちょうどキャッシュバックキャンペーンをやっていたのです。対象は『X-T3』や『X-T30』といった機種。おっ? 最新機種がお得ではないか!と気づいたら、最有力候補が『X-pro2』から『X-T3』に移りました。(レンジファインダーとかの下りはどうなった、という感じですが(笑))

  ただ問題だったのは、キャンペーンの期間。1月の上旬までに購入しないと適用されないのです。ボーナスの額がわからないタイミング…という…。

 こうなると、むしろ最有力候補は『X-T30』になってきます。調べていくと、『X-T30』は、センサーは『X-T3』と同じものを搭載するなど、性能的にほとんど差がないことがわかりました。むしろ、サブカメラとして街中に持っていくことを考えると、『X-T30』のサイズはかなりアリ。デザインもかわいいし、これもアリ。あれ? 『X-T30』欲しくね? となってきました。

 さらに調べを進めると、『X-T3』以降の機種では、AFが遅いと噂の『XF35mm F1.4R』が快適に使えるようになることもわかりました。あれ? 弱点は防水だけじゃないか? となるわけです。『X-T30』に『XF35mm F1.4R』。約1か月ほどの検討機関を経て、やっと購入するカメラが決まりました。

 こうなってくると、あとはどう買うか、だけが問題です。

 もっとも安く買えるのはどこかを調べていくと、たどり着いたのはPayPayモールでした。価格だけを見ると、中野のフジヤカメラさんなどの方が安かったのですが、驚異の20%還元を使うとPayPayモールが上回ってきたのです。(自分がソフトバンクユーザーということも大きかったですね))

 さらに秘策を思いつきます。それは『X-T30』のダブルズームキットを購入すること。というのも、富士フィルムのキャッシュバックは『X-T30』のボディ単体は1万円でしたが、ダブルズームキットは2万円。さらに、キャッシュバックをもらったあとで、キットレンズを売却すれば、ボディ単体の価格ははるかに安く済むのです。このブログを富士フィルムさんが見たら怒るかな(-_-;)

 さらに、『XF35mm F1.4R』も1万円のキャッシュバックがありましたので、トータル金額は実質10万円以下に抑えられることになったわけです。ここまで来ると、もう迷いはないですよね(笑)すぐさま、PayPayモールで『X-T30』のチャコールシルバーでダブルズームレンズキットをポチっとしました。

 ちなみに『XF35mm F1.4R』は中野のフジヤカメラさんで購入しました。後日ホームページを見ると、売り切れになっていたのでもしかすると最後の1つを買ったかもしれないですね。今回のキャッシュバックキャンペーンでけっこう多くの人が富士フィルムのカメラを購入したようです。

やっぱりよかった富士フィルム!! 『X-T30』は超小型なのにきれいすぎる描写力を秘めていた

 ポチっとしてから2~3日で『X-T30』は私の手元に届きました。この新しいカメラを買ったときのわくわくはやっぱりいいですね! 充電が溜まるのを待つ数時間が本当に待ち遠しくて、途中、何度か外して起動しちゃいました(笑)

 そして、その日は妻との散歩に持ち出してみたのですが、その描写がほんとうにキレイで、綺麗で…。最近はちょっとしたお出かけでも、必ず『X-T30』を肩にかけて持ち出すようになりました。身近ななんでもない景色がすごく劇的に見えたりするんですよね。まだ少ないですが、少し作例をお見せしましょう。

Olympusとはまた違った味のある空の青さです
やっぱりF1.4のボケ味はいいですね。Olympusはキレのために絞りたくなるカメラでしたら、『X-T30』はがんがん開放で撮りたくなります
そして、高感度にも強いです。ただの電柱に月を入れ込むだけでなんとも雰囲気が出ます。富士フィルムまじですごい
フィルムシミュレーションの「クラシッククローム」で撮影。
色を考えるという楽しみが増えました
遠くに見える夕焼けの色の出かたも見事の一言。『X-T30』、本当にいいカメラです

今年はカメラに再びはまる年になりそうです

 4回に渡って語らせていただきましたが、ここまで2020年1月現在の編集者にゃおきのカメラ遍歴になります。

 定番のCanon、Nikon、Sonyには目もくれず、個性の強いOlympus富士フィルムというカメラを愛用しています。このブログを更新しながら、自分がどんなカメラライフを歩いていくのか楽しみでもあり、怖くもあります。これから、さまざまな角度でカメラを考える記事を更新していきますので、こんな個人のブログに立ち寄っていただけた読者の皆さまに、少しでも共感いただけ、役に立つ情報を発信できるものにしていけたらと思います。

 今後ともCAMEBANAをよろしくお願いいたします。