【面白テスト】深夜にモノクロしばりで写真を撮ってみた

【面白テスト】深夜にモノクロしばりで写真を撮ってみた

 こんにちは! 編集者にゃおきです。

 今回はちょっとした企画を自分なりに作って、実行してみました。それは“深夜”に“モノクロしばり”で撮影すること。そもそも真っ黒な景色をモノクロ撮影で切り取るとどう見えるのか。飲み会の帰りにふと思いついたので、試してみました。

 場所は深夜0時過ぎの吉祥寺駅。本当は普通に電車に乗って帰宅するつもりだったのですが、次の電車まで15分以上ある状況でした。それならちょっと西荻窪方面に歩いてみるか…と酔いの勢いもあって、駅を出ることにしたのです。

 今、思えば完全に変な人ですが…(笑)しかし、深夜にネオンや街灯を頼りにモノクロ撮影をするのは、いろいろな発見があって、普通に楽しかったです。

フジフィルム『X-T30』を“ACROS”に設定

  今回撮影に使ったのは、最近のお気に入り富士フィルム『X-T30』と『XF35mm F1.4R』の組み合わせです。そもそもモノクロしばりの撮影をしてみようと思ったのも、富士フィルムのモノクロの質感がすさまじくよかったから。富士フィルム独自のフィルムシミュレーションという色味や階調をコントロールする機能を使い、「ACROS」に設定して撮影を行いました。

 なんというか、富士フィルムのモノクロ写真は濃淡や階調表現が豊かな感じがして、カンタンにいうとすごく味があるんですよね。それでは作例をいろいろ見ていきましょう。

とりあえず駅を出てすぐにある柱のモニターを撮影。最初はものすごく白飛びしました(笑)モニターってけっこう明るいんですね
横断歩道の手前で。モノクロは適正露出がどこか探すのが楽しいですね。(そもそも適正なんてないに等しい?)。目で見るよりも深夜っぽく撮れています
やっぱり街中の明かりやネオンが主役になりますね。常にF1.4の開放で撮影したのですが、どこにピントを合わせるのが正解か、最後までわからなかったです
今度は望遠で明かりを圧縮した感じにして撮ってみたいですね。望遠持ってないですけど(笑)
深夜の12時30分くらいでしたが、帰りを急ぐ人たちがけっこういました
材質による光の反射具合の違いなどもよくわかりますね。
普段ならまず撮らないような被写体もモノクロだと不思議と味が出る(気がする)んですよね。なんとなく情緒がある深夜のコインランドリー

住宅街に入り、人気がどんどんなくなっていき…

 時間にして20分ほどだと思いますが、吉祥寺駅周辺では楽しみながら撮影ができました。歩いている人や車が通ったので、構図を工夫したり、露出をいろいろ変えて撮ってみたりと今まであまりやったことがない実験ができた感じがします。

 しかし、西荻窪方面に進みながら撮影をしていましたので、次第に人通りもなくなり、住宅街へと入っていきました。さすがに人様の家を深夜にパシャパシャ撮るわけにもいかないので、この辺は高架下を中心に撮影してみました。

高架下は明かりが多くあるので、モノクロで撮ってもけっこう雰囲気が出ます。どこまでシャドー部分を出すか悩みどころです
高架下付近にあるお店の看板の明かりを頼りに撮影。看板は少し白飛びしていますが、これ以上、アンダーにすると周りが真っ暗すぎたんですよね。
住宅街での作例は少なめです。テカリの強い壁に街灯の光が当たっていて、いい雰囲気でした
西荻窪駅近くの飲み屋街。さすがに1時近くになるとほとんど締まっています。(寒かったので1杯呑みたい気分だったのでちょっと残念笑)

モノクロ旅は1駅分歩いて終了

 結局、寒かったことと西荻窪に着いた頃にちょうど電車が来そうだったこともあり、今回のモノクロしばりの撮影は1駅分だけ歩いて終了しました(笑)。夜の西荻窪を撮るのも楽しそうですが、もう少しお店が開いている時間の方が良さそうですし、何より翌日に仕事があったので、あまり深追いするのはまずいかなと考えたわけです。(案の定、次の日はかなり睡魔に襲われました)

 とはいえ、モノクロしばりで撮影するのは、通常よりも構図や露出を工夫するようになるので、すごく勉強になりますね。まあ、晴れた条件のいい日にモノクロしばりは我慢できなくなりそうですが、夜であれば開き直ってモノクロに徹しやすいですし、一度試してみるのもありだと思いますよ。

 しかし、酔った勢いとはいえ、平日の深夜に何をやっているのか…(笑)

電車に乗ってお家に帰りました。お試しの際には、終電にご注意を